グリーが運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」が、2021年6月24日でパソコン(PC)版のサービスを終了する。SNSの先駆けとして運営されてきたが、近年はツイッターやフェイスブックが主流となった。
かつて利用していた人は「懐かしい」と当時を振り返る。
利用者が1000万人を突破した時期も
スマートフォン版は今後も引き続き使えるが、PC版ではゲームやコインの購入、チャットやコミュニティーなどのSNS機能、アバター機能なども利用ができなくなる。
「GREE」は2004年2月にサービスをスタート。登録無料で、登録の際にau、NTTドコモ、ソフトバンクいずれかの携帯電話会社の「キャリアメール」のメールアドレスが必要だった。
ゲームやニュース閲覧に加え、ツイッターのように140字までの文章を投稿し公開できる「ひとこと」機能や、ブログに似た「日記」、利用者間で交流できる「チャット」が備わっていた。ガールズユニット「ももいろクローバーZ」をはじめ、多くの芸能人もGREEで公式ブログを開設し、テレビではCMも放送され一時期大流行。サービス提供開始から5年後の09年4月には、利用者が1000万人を突破した。
ツイッターには、「実は最初のSNSデビューは中学生のころに始めたGREEでした・・・ネットの世界に初めて踏み込んだサービスとして良い思い出です」、「初めてインターネットに触れたのも、トラブルに巻き込まれて苦い思いを経験したのもGREEだった」と、懐かしみ、過去を振り返る人が多い。とくに初めて利用したSNSがGREEだったという人が散見される。