三重県志摩市の「志摩マリンランド」が2021年3月31日をもって営業休止する。「建物・設備の老朽化が著しく、これ以上の維持管理は困難であると判断」したためだ。1970(昭和45)年の開館から、約51年間の歴史に幕を下ろす。
公式ツイッターアカウントで「再開の予定はない」と発表しており、多くの人に惜しまれている。特に「信じられない」と悲しんでいるのが志摩市の隣、鳥羽市の「海の博物館」だ。
「市外だけど」さびしくて感情爆発
「志摩マリンランドさんの開館が1970年、当館は1971年(1992年に現在地に移転)に開館。ちょうど伊勢志摩の観光の歴史を一緒に歩んできました」
「当館の企画展で、水槽とともに生きものもお借りし、展示させていただいたこともありました」
「海の博物館」の公式ツイッターはきょう2021年1月29日、志摩マリンランドの営業休止発表ツイートを引用する形で、こう思い出を綴った。三重県観光連盟の公式ツイッターも「大変残念なお知らせ」として志摩マリンランドの営業休止に触れ、「3月31日までは通常通り営業しているとのことなので、ぜひ、お立ち寄りください」と投稿している。
「市外の施設ですが...」とことわりつつ、ツイッターで感情を爆発させているのは「松阪市」の公式ツイッターだ。
「松阪市Twitter担当の私も小さい頃から大変お世話になった『志摩マリンランド』 とっても寂しい マンボウを見るのがいつも楽しみでした」
マンボウたちの行方が気になる
志摩マリンランドは公式サイトに「マンボウの泳ぐ水族館」というキャッチフレーズがあり、マンボウを見た場所だと記憶しているツイッターユーザーは多い。「あそこでマンボウのデカさを知った」「マンボウに衝撃をうけた思い出の地」といった具合だ。
マンボウ以外にも、ペンギンやドクターフィッシュなどさまざまな生き物が飼育されていた。営業休止後の行方を気にする声も散見されるが、志摩マリンランドの運営会社である近鉄レジャーサービスの発表資料には「飼育している動物類は営業休止後も飼育を行いながら複数の施設に受け入れを依頼する協議を進めていく」とある。