ゆで汁を使わない手はない
ゆで汁には、ブロッコリーから流れ出た栄養が、そのまま「お湯に移動している」。文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」をもとに、安井ファーム広報担当がまとめた図によると、ブロッコリーは調理法によって成分が以下のように変わる。ゆで汁を使わない手はない。
こうして見ると、「レンジでチン」に軍配が上がるように思える。広報担当に「ゆで」のメリットを聞いた。
レンチンと比べて「加熱ムラが出にくい」こと、「発色がより良い」ことなどがあるという。また、レンチンすると風味が凝縮され、ブロッコリーの匂いが強く出る。苦手な人は留意しておくとよさそうだ。
何よりも「ゆで汁が残る」点は大きい。雑炊やみそ汁にアレンジしたり、そばやパスタをゆでるのに使ったりできるほか、広報担当は「鍋」料理にも活用していると話す。記者は豆腐とわかめのみそ汁を作ったところ、見た目こそ変化はないが、いつもよりマイルドな口当たりになり、ほのかに野菜の風味を感じた。