扶桑社は、「毎年120万円を配れば日本が幸せになる」を2021年1月21日に発売した。
全国民に月10万円
失業、倒産、GDPの激減と、コロナ禍が日本経済を苦しめている。この現状の救世主となるのは「ベーシックインカム」の導入だと、著者である井上智洋氏と小野盛司氏は主張する。赤ん坊から高齢者まで、全国民に無条件の現金給付を行うという政策だ。
特別定額給付金との違いは、1度ではなく継続的である点。小野氏がシミュレーションしたところ、「1人あたり年120万円までの給付が出来る」という結果が得られた。
生活苦を感じている人も余裕のある人も、その中間の人も、誰も損をせず全員が豊かになる。日本経済も元気になり人手不足も改善される。そんな未来が待っているかもしれないという。しかし、財源の心配や働きたい人が少なくなるのでは、という疑問もつきまとう。そんな問いや日本経済の課題について、2人の有識者がグラフなどを用いてわかりやすく教えてくれる1冊。
価格は1300円(税抜)。