球場名「スポンサーの都合」で突如変わる ネーミングライツと企業買収、契約解消

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「フルスタ宮城」「QVCマリン」は契約途中で

   契約が途中解消になる場合もある。例えば、人材派遣会社の「フルキャスト」が05年、3年契約で宮城県から宮城球場(現・楽天生命パーク宮城)の命名権を取得し、「フルキャストスタジアム宮城」と名付けたケースだ。

   だが07年8月、フルキャストは労働派遣法違反により東京労働局から業務停止命令を受けた。同年10月15日の宮城県教育委員会定例会の議事録によると、フルキャストから宮城県側に「県や県民に迷惑をかけた」という陳謝とともに命名権の返上の申し出があり、3年の期間を満了せずに契約解消となったという。

   16年9月28日付の産経ニュースによると、通販番組運営会社の「QVC」も16年に「QVCマリンフィールド(現ZOZOマリン)」の命名権契約を任期満了前に解除。同社は「知名度の上昇など当初の目標が達成できたため」と説明しており、計3億3000万円の違約金を千葉市と千葉ロッテに支払うことになった。

   最近では、サッカーJ1・湘南ベルマーレの本拠地「Shonan BMW スタジアム平塚」の命名権契約が、22年に設定されていた契約期限を待たずに21年1月末で解除される。20年7月18日付の神奈川新聞電子版によると、これは契約企業が別の親会社に譲渡されたことによるものだ。なお、2月からの新たな愛称は「レモンガススタジアム平塚」になる。

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