日本中に大ブームを起こしている「鬼滅の刃」(集英社)に、ちょっとした変化が出てきた。
これまでに単行本やコラボグッズの品薄が相次いだ。思うように人気アイテムが手に入らず、途方に暮れるファンも多い。ところが、グッズによっては「値崩れ」が起きている気配なのだ。
「日輪刀」9500円→3640円
顕著なのは、バンダイから発売されている「鬼滅の刃 DX(デラックス)日輪刀」。作中の主人公の武器を模した、なりきり玩具だ。バンダイ公式サイトによると価格は6380円(税込・以下同)で、2020年10月末に発売された。
作品の人気を受けてか、発売後に値段は高騰した。ECサイト「アマゾン」の商品価格の推移を表示できる非公式ブラウザツール「Keepa」によると、「DX日輪刀」の新品価格は12月3日には9500円の値を付けた。
ところが21年1月19日現在は、3640円で販売されている。2か月足らずで6000円近く下落したことになる。同サイトには、アマゾン以外の業者も出品することができる。3640円で販売しているのは、別の業者だ。一方、アマゾンから出品されている商品は4100円で、やはり定価を下回っている。
玩具メーカー「エポック」が販売している「鬼滅の刃 エアホッケー」にも同様の現象が起きている。希望小売価格は4950円で、20年12月5日に販売された。
「Keepa」を見ると、発売日当日には新品が8160円で、アマゾンで売られていた。しかし直後から下落を続け、1月19日現在は3029円まで下がっている。アマゾン公式からの出品価格も4840円で、希望小売価格より低い。
コラボグッズだけではない。単行本にも、値下がりの兆しがみられつつある。