飲食店の新型コロナウイルス対策はさまざまだ。ファミリーレストランチェーンの「サイゼリヤ」では、2020年8月から食事用マスク「しゃべれるくん」を店舗に配置している。
当初は紙ナプキンとして設置されている「しゃべれるくん」を、客自身が着用しているマスクに自分で折りこんで口周りを覆い、会話時の飛沫の拡散を防止するという使い方が発表されていた。使用中の見た目の物珍しさからツイッター上で話題になっていた。設置から5か月、今、どうなっているのだろうか。
「お願いをしているものではありませんので...」
サイゼリヤは20年8月から9月にかけて、公式ユーチューブで3種類の「しゃべれるくん」の使い方を提示した。先述した、マスクに折りこんで使う「1号」、スプーンを包み、うちわのように口に当てる「2号」、そして2枚重ねた「しゃべれるくん」を手で持つ「3号」だ。
J-CASTトレンドは21年1月15日にサイゼリヤに取材をした。広報担当者によると、「しゃべれるくん」は現在も全店でテーブルに配置されているという。仕様は20年8月から変わっていない。
利用客には使用のお願いを呼びかけておらず、安心して食事を楽しむためのツールとして設置していると説明した。今後の設置期間については、「当面の間」との話だった。
来店客の利用頻度を聞くと、「お願いをしているものではありませんので、使用されているお客様は多くはありません」と明かした。一方で、利用客からは「(描かれている)キャラクターがかわいい、安心して食事が楽しめる」といった反響が寄せられているという。
今後改良をする予定はあるか。担当者は「手軽に口元から飛沫の飛散を防止するのが、しゃべれるくんの機能」とした上で、「より良いものが開発されることがあればいいと思います」とした。