『鐘の鳴る丘』も登場
本書は以下の構成。戦後のラジオ放送の時代までさかのぼり、声優の歴史をたどっている。
序章 少年役を演じる女性声優――リミテッド・アニメーションと声
◆第1部 少年役を演じる女性声優の歴史
第1章 連続放送劇と民主化
第2章 子どもを演じること――木下喜久子と『鐘の鳴る丘』
第3章 他者との同期――一九五〇年代テレビ黎明期における声の拡張
第4章 アニメのアフレコにおける声優の演技
第5章 東映動画という例外――一九五〇年代末から六〇年代の子役の起用
◆第2部 ファンとの交流と少年役を演じる女性声優
第6章 アニメ雑誌とスター化する声優――一九七〇年代の変化
第7章 声優とキャラクターの同一視――一九八〇年代の新人声優たち
第8章 「萌え」と「声のデータベース」――一九九〇年代におけるキャラクターの声
第9章 「萌え」の時代に少年を演じること
第10章 受け継がれていく「ずれ」と「萌え」――キャラクターに仮託された理想
補論 アニメ関連領域から再考する少年役を演じる女性声優