フードロスを出さない
おいしさの追求と同時に、「フードロスを出さない」のも「旬をすぐに」のポリシーだ。旬の食材は、一年で「最もおいしい」だけでなく「最も多く収穫され、一斉に販売される」ものでもある。そのため生産者の中には「多く収穫できたものの売り先がない」と困る人もいるという。
「せっかく獲れても売れず、廃棄するのはもったいないことです。誰かの口に入らないまま捨てられてしまう食材を少しでも多く仕入れ、提供したいと思っています。冷凍食品にすれば、賞味期限は長くなりますから」
「生産者がわからない食材は使わない」という
サービス開始からおよそ半年だが、生産者から「うちの食材を使ってほしい」という申し出を受けることもあるという。サンプルの試食を経て、同社が納得した食材であれば新たな仕入れ先として取引する。
なお、メニューの生産数は仕入れた食材の数量次第。どれも「一期一会」で、売り切れたら二度と同じものには出会えない。社員の中には「社割が利かないのに、気に入った商品を買い込んでストックするため、専用の冷凍庫を用意した」人までいるそうだ。