加湿器が値上がり、1か月で2万円アップ 冬の乾燥でウイルス活発化の懸念

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   加湿器の価格が高騰している。インターネット掲示板には、12月初めに1万2000円で買った商品が3万円になっているという報告や、「3000円で買ったスチーム式最高」という声に、それが今1万円に値上がりしていると教える人の書き込みが見られる。

   商品レビューサイト「価格.com」で最安値の推移を調べると、20年12月頭と比べて、1万円以上値上がりしている例がある。

  • 加湿器の価格が高騰
    加湿器の価格が高騰
  • 加湿器の価格が高騰

1日で1万円急騰した商品も

   同サイトの「加湿器人気売れ筋ランキング」で1位となっている、象印のスチーム式加湿器「EE-RQ50」の価格推移を調べた。最安値について、20年12月13日時点では1万4800円だったが、年末にかけて値上がり傾向となり、12月31日~1月3日は3万3200円にまで上昇した。直近では1月7日~11日で2万4800円に落ち着いていたが、1月12日にはまた3万4800に高騰している。

   ランキング2位は、ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器「ダイニチプラス HD-LX1220(W) 」。20年11月1日は3万4000円だったが少しずつ高騰し、12月8日には一時6万4800円に。以後は4~6万円台を揺れ動き、21年に入ってからは5万8000円前後で微増減を繰り返していた。ただ1月12日には6万7800円に一気に値上がりしている。

   山善のスチーム式加湿器「KS-A254」も似たような動きだ。最安価格の推移を見ると、一か月前の12月13日から21年1月9日まで4378円で一定していたが、1月10日に4380円、その後1月12日には突然7999円に上がった。

1月9日に東京で最小湿度15%

   価格帯が異なるが、シャープの加湿空気清浄機で、「プラズマクラスターNEXT」搭載のプレミアムモデル「KI-NP100」は、徐々に値下がり傾向にある。「価格.com」の最安価格推移グラフでは、20年11月1日に12万1090円だったが、12月にかけて高騰。ただ、12月中はほぼ12万6280円のまま変動がなく、年明け直後も大きな変化はなかった。1月6日に12万5700円に下がって以降、一時は約11万8000円にまで落ちている。ただ1月11日、12日と再び12万2000円台に上がった。

   年明けから寒さに加え、特に首都圏では乾燥も厳しい日が続いている。

   気象庁のデータによると、東京では湿度が2021年1月7日に平均47%(最小は16%)を記録して以来、1月11日まで平均が50%を下回る日々が続いている。中でも9日の平均湿度は31%、最小15%だった。

   パナソニックの公式サイトによると「湿度40%以下になると乾燥のしすぎで、ウイルスが活発になる」。防寒だけでなく、乾燥対策にも気を配る人が増えている影響があるかもしれない。

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