「弁当男子」も登場
第六章「食の思想とお弁当」で「神饌」など食文化の奥の深さを探究。第七章「社会の変化とお弁当」では、「超高齢化社会を迎えて──お弁当宅配サービス/療養食や健康食の宅配弁当」、「中食」産業の急伸、「持ち帰り弁当」、「仕出し弁当」、「おせち」の取り寄せ、さらには「企業向け宅配弁当の躍進」、「お弁当ブログ」「キャラクター弁当」、「弁当男子」の登場にまでトピックが広がっている。
まさしく日本の「お弁当」についてのすべてがてんこ盛りだ。日本人の日常生活にすっかり溶け込んだ「お弁当」について、改めて理解を深めることができる内容となっている。2020年4月の刊行以来、主要全国紙や食の専門誌、週刊誌など多数のメディアで取り上げられている。先人たちの知恵と工夫が詰まった本書は、コロナ禍での私たちの食文化や食生活を見直す一助にもなりそうだ。
著者の権代(ごんだい)美重子さんは1950年生まれ。日本女子大学卒業、立教大学大学院修了。日本航空国際線客室乗務員・文化事業部講師を経て、ヒューマン・エデュケーション・サービス設立。1997年より(財)日本交通公社嘱託講師、国土交通省・観光庁・自治体の観光振興アドバイザーや委員を務める。
2009年より横浜商科大学、文教大学、高崎経済大学の兼任講師(ホスピタリティ論、アーバンツーリズム、ライカビリティの心理と実践など)。
価格は2200円(税別)。