新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年1月末頃からマスクが品薄になったことは記憶に新しい。スーパーや薬局ではマスクの棚さえ消え、インターネット上では高額で販売された。
21年1月7日、再び緊急事態宣言が東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県対象に発令された。しかし、今ではマスクの品薄はすっかり解消され、山積みで売られている。国内の新型コロナの感染者数が過去最多となる中、人々はマスクの在庫や価格にどれだけ関心を払っているか。
「また手に入らなくなったら、と思うと」
J-CASTトレンドは、緊急事態宣言の発令対象地域に住む男女8人にマスクに対する意識を聞いた。すると、8人中5人が、現在マスクの在庫と価格については「気にしていない」と答えた。
「前回品薄になったときは焦ったが、今は全く心配していない」と話したのは、教育機関に勤める50代の男性だ。今日21年1月7日にも薬局で袋入りのマスクを購入した、と明かした。「誰も買い占めていなかったし、箱マスクも大量にありました。価格高騰も気になりません」。
30代の女性は「スーパーでも山積みで、普通に安いです。むしろ在庫過多な気も」と指摘した。20代の実家暮らしの女性も「昨年の春は買えなくてやばいと思ったけど、今は使い捨て以外にも布マスクとかいろいろ出ているから、全然心配はない」と余裕を見せた。
一方で、3人は「気になりつつある」。とくに緊急事態宣言の発令が報道されるようになってから、不安が増した。
「うちは祖父母もいて大人数のため、マスクの消費量も多い。緊急事態宣言でまた手に入らなくなったら、と思うと不安。買い占めにならない程度にストックはしておきたいと思う」(40代・主婦) 「ツイッターで買い占めが起きていると見かけて、『またかよ』と。また品薄にならないか急に不安になってきた」(20代・一人暮らし男性)