根源生命と一体化する
東洋思想を学んだ著者は、音楽という芸術が生きるエネルギーや感動を聴衆に与えるとすれば、それは一体化している時ではないかと考えるようになった。自意識がなくなり根源生命と一体化すると無我夢中の境地に入り、恍惚感、ワクワク感が大放出される。では、オーケストラ全体が一体化するにはどうすれば良いのか。他者を肯定して仲間を信頼して自然な流れに任せる。理性を中心とするリーダーシップ論の真逆である。
今、目の前にあるいいことに気づいて素直に感謝する。成功とか失敗を判断する基準に頭を支配されないで愛と良心にしたがって素直に生きる。
銀河系には多数の恒星と惑星がある。太陽は光と闇を月は潮の干満を作り出す。宇宙の波動と和音は地球を包み生きとし生けるものを動かしている。そうした根源的な事実から、古今東西の古典を渉猟して思考法の組み合わせを明るく提案してくれた。天職の道を極める伊藤玲阿奈さんならではの一冊だ。
ドラえもんの妻