コロナ感染拡大で成人式中止になっても 京都きもの友禅が新成人に粋な「お祝い」

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   首都圏1都3県を対象とした「緊急事態宣言」発令が予定され、東京23区の各所で成人式の式典が中止・延期を余儀なくされている。晴れの日に備えて振袖を用意していた新成人たちから、落胆の声が上がっている。

   そうしたなか、京都きもの友禅(東京都中央区)が打ち出した「2021年成人式の延期・中止の対応」が、「粋」「神対応」だと注目を集めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年成人式が中止になった場合、同社で振袖をレンタルしていた人に「振袖を進呈」するという。

  • コロナ禍で成人式の式典が中止・延期に(写真はイメージ)
    コロナ禍で成人式の式典が中止・延期に(写真はイメージ)
  • コロナ禍で成人式の式典が中止・延期に(写真はイメージ)

進呈数は「1000件」を見込んでいる

   同社広報に取材すると、1月5日時点でレンタル振袖の進呈数は「1000件」を見込んでいる。それだけの数を一挙に放出しても、在庫は「問題ない」そうだ。

「『返金』でなく『進呈』する点が、他社の対応との大きな違いです。成人式が中止となっても自宅などで振袖を着ていただき、着物に触れるきっかけや機会までなくさないでほしいという思いから、振袖を『プレゼント』する決定をいたしました」

   同社公式サイトで検索すると、高額の振袖だとレンタル料金が税抜32万円というケースもある。この大盤振る舞いにツイッターでは、同社の経営を心配するような声が上がっている。広報に直球で尋ねると、このような回答が得られた。

「『2021年成人式の延期・中止の対応』は20年8月に決定しており、その時点でキャンセルなどの損失見込みを立てていました。成人式の式典が中止になった場合でも、致命的な影響はないものと見ています」
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