年末年始は、新型コロナウイルスの感染拡大を避けて帰省や旅行の自粛が呼びかけられている。遠出の予定がなくなり、時間を持て余した人々が繁華街に繰り出せば、普段なら閑散とする年末年始の東京都心の人出が増える可能性がある。仮にそうなれば、感染対策上は厳しくなる。
ツイッター上では「旅の予定のない長期休暇は何をしていいのか分からないな。結局買い物しに街に出るという」「人生で初めて年末年始実家にいない年 有観客ならスポーツの大会観に行くけどどうなんだろう」と、外出を考えている人もみられる。
暇なので飲み会、繁華街に出ることも
J-CASTトレンドは、地方出身で東京都に住む男性2人に年末年始の過ごし方について聞いた。どちらも毎年帰省しているが、今年は帰らない。
宮崎県出身の男子大学生は「アルバイトをするほかに、31日には地方から来る友人らと遊びます」と話した。繁華街へ出て遊ぶ予定はあるか質問すると、新型コロナウイルスを気にする友人もいるとし、「多分、自宅で宅飲みをすると思います」と返答した。
一方、鹿児島県出身の会社員男性は「暇なので読まずにいた本を読むか、同じく帰省をしない友人と飲み会を開くつもりです」と話した。場所は、「自宅も繁華街もどっちも考えています。あまりコロナは気にしていないので、お店にも行きますね」と明かした。
スマートフォンの位置情報を集計しているアグープ(東京都渋谷区)は、各エリアの1日の平均人口を発表している。直近の人出を調べるため、土日の平均人口を比較した。東京都の渋谷センター街だと、感染が拡大し始めた11月18日直前の土日(14、15日)ではいずれも1.5万〜2万人の間。そして12月26日は1.5万強、27日は1.5万弱だった。
新宿・歌舞伎町エリアの場合、11月14日は4万人強で15日は3.5万人弱。直近の12月26日は4万人弱で、12月27日は3万人強だ。センター街も歌舞伎町も、大きく減ってはいない。
20年1月1日の渋谷センター街の平均人口は1万人強で、歌舞伎町は2.5万人強だった。21年元日はどうなるだろうか。