「新幹線のデッキ」「自家用車」で感染リスク低減
関西在住の女性は年明け1月2日から中部地方へ、お盆以来実家で1泊すると話した。シングルマザーのため、小学生の子どもが冬休みの間は一人きりで長く留守番させるのが難しく、頼れる身内も近くにいないことから、実家に帰るそうだ。既に子どもだけ一足先に帰省させている。
「両親は小学生の祖父母としてはかなり若い方で、大きな反対はなかったですが、感染者が少ない地域から多い地域への帰省のため、外出はしない約束です。新幹線を使いますが、1区間の乗車のため、座席に座らずデッキで過ごす予定です」
PCR検査は地元の感染者が少ないため、「全く検討しなかった」という。
12月29日から1月1日まで、熊本から福岡へ約半年ぶりに帰省する30代男性は「家族からの反対はないですが、十分に対策を行いながらの帰省をお願いされました」。実家に高齢者はおらず、「帰るね」「了解」と簡単なやり取りで決まったそう。対策は、
「神経質になるほどはしていませんが、手洗いや消毒は事あるごとに行い、なるべく人と接する機会を少なくしていました。帰省の際は自家用車を使います」
という。PCR検査は、「受けに行く人の多くが『感染疑いがある人』なのではと気がかりで、受診する気になれなかった」。
民間のPCR検査でいえば、例えば、東京・新宿には和光会が監修する「新型コロナPCR検査センター」がある。唾液で検査し、翌日までの通知で、来店検査代が税別2900円だ。「帰省に合わせて検査を受ける人で混み合っている」というニュースもあるが、考え方は人それぞれのようだ。