「週刊少年ジャンプ」で連載中の「呪術廻戦」が、フリマサイト「メルカリ」で高値転売が起きている。同じ「ジャンプ」で連載された人気コミック「鬼滅の刃」単行本でも、過去に転売が問題視された。
大手書店「紀伊國屋書店」の公式サイト「KINOナビ」で、店頭の在庫を確認した。2020年12月24日現在、本編の前の話を描く「0巻」から最新13巻まで、東京都内の全9店舗において全巻の在庫がなかった。品薄が続いているようだ。
最新の13巻1冊だけで1000円超
2018年に連載を開始した「呪術廻戦」は、20年10月からテレビアニメも放送されている。若者を中心に人気を集めており、11月にはすでに書店で売り切れが発生していた。12月16日の作品公式ツイッターアカウントによると、シリーズ累計発行部数は1500万部を突破している。
ECサイトで最新刊の第13巻を検索すると、「楽天ブックス」など7か所で在庫切れ。「アマゾン」でも、公式での販売はなく他業者の出品だ。こうした業者の新品は、送料無料だと最安値が1000円。送料を求めるものは484円に配送料880円など、いずれも合計で1000円を超える。集英社の書籍公式サイトによると、本体価格は各巻440円(税別)だ。
メルカリを見ると、0〜13巻の全14冊セットに1万円以上の値段をつけての出品が多く、200件近く存在する。同じセット内容で5件以上の出品を行うユーザーも、複数みられる。第13巻で調べてみると、新品の場合、最安値は888円(送料込み)だった。
21年1月4日には第14巻が発売される。すでに「ツタヤオンラインショッピング」では予約受け付けが終了となっているが、紀伊國屋書店のECサイトでは受け付けている。