文藝春秋発行のビジュアル・スポーツ総合誌「Sports Graphic Number」は、毎年最も輝いたアスリートに贈る「Number MVP賞」を、史上最年少の棋聖・王位を獲得した藤井聡太二冠に決定したと2020年12月17日、発表した。
Number MVP賞は、今年で39回目。棋士の同賞受賞は、史上初めて。
心技体を懸けて真剣勝負
藤井二冠は今回の受賞にあたり、同誌に次のコメントを寄せた。
「この度のMVP賞の受賞をとても嬉しく思います。新しい角度から棋士の魅力にせまる特集を御誌が取り上げてくださり、それをとても沢山の方々が手にとって見てくださったことに心より感謝しております。今後とも将棋界を応援していただけますようよろしくお願い申し上げます」
「Number」宇賀康之編集長は受賞理由などを以下のように話している。
「知力をはじめ心技体を懸けて真剣勝負を戦う棋士は、紛れもなくアスリートです。藤井二冠は、初めて挑戦者となった棋聖戦・王位戦でも臆せず勝利を重ね、2つのタイトルを史上最年少で奪取。その恐るべき強さは、将棋という競技の枠を超えた大きな社会現象となりました。まさにMVPに相応しい活躍でした」