米Google(グーグル)のシステムで2020年12月14日(日本時間)夜に大規模な障害が発生した。これにより、グーグルのメールサービスや動画サイト「ユーチューブ」、地図サービスの「グーグルマップ」などが一時的に利用できなくなった。
日本でもグーグルのサービスを利用するユーザーは多い。同日のツイッター上では「家電が使えなくなった」など、様々なトラブルの報告もあった。
ニコニコ動画にも不具合で「暇」
ツイッターではまず「グーグルホーム」をめぐるユーザーのトラブルが注目を集めた。グーグルホームとは電気製品と連携できるデバイスやアプリのことで、音声での命令かスマートフォンの操作によって家電を制御できるようになる。ところが、障害によりグーグルホームが利用できなくなった。エアコンのリモコンを紛失していたので寒い思いをしたという人もいた。
また、飲食宅配サービス「Uber Eats」の配達員にも影響があった。「Uber Eats」のドライバー用アプリはグーグルマップと連携しており、地図アプリとしてこれを利用する配達員がいる。こうした配達員のツイッターアカウントからは、配達をめぐり「マップ不調で大ピンチ」「ルートが分からず、飲食店に事情を説明して配達をキャンセルした」といった報告があった。一方で、AppleがiOS(iPhone)向けに提供している地図アプリを代用して事なきを得たという人もいた。
普段ユーチューブを楽しんでいるユーザーからも嘆きの声が上がった。ユーチューブに障害が生じた直後に、関連性は不明だが、動画サイト「ニコニコ動画」でも動画が視聴できなくなる不具合が発生。動画を娯楽としている人からは「ユーチューブもニコニコも使えないってどうすりゃいいんだ」「 YouTubeもニコニコも見れなくて暇です」といったツイートが続出した。
15日現在、グーグルの各サービスはすでに復旧している。グーグル公式サイトでサービスの状況を表示しているページによると、今回の障害ではグーグルアカウントの認証を必要とする全てのサービスに50分にわたって影響があったという。データ容量を自動的に割り当てるシステムに問題が発生したことが原因だとしている。ニコニコ動画もすでに復旧した。