アニメの先駆者「川本喜八郎+岡本忠成」展 国立映画アーカイブで

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   アニメファンにとっては見逃せない展覧会が始まる。「川本喜八郎+岡本忠成 パペットアニメーショウ2020」。立体を使った偉大なアニメーション作家として一時代を築いた二人の足跡を人形や絵コンテなど様々な資料でたどっている。

   会場と主催は東京・京橋の国立映画アーカイブ。会期は2020年12月19日から21年3月28日。

対照的な二人

   川本喜八郎(1925-2010)と岡本忠成(1932-1990)。二人は、日本のアニメーション映画、とりわけストップモーション撮影による立体アニメーションの分野でそれぞれ類なき功績を残した。

   映画界の美術スタッフだった川本は、のちに人形映画の先進国チェコスロヴァキアで学び直した。自らの生み出す端正なキャラクターに魂を吹き込み、生涯を人形に捧げた求道者として、テレビの歴史人形劇や外国との合作にも力を注いだ。NHKのテレビ人形劇『三国志』(1982~84年)や『平家物語』(1993~95年)はあまりにも有名だ。

   一方の岡本は大阪大学法学部卒業。その後、日本大学芸術学部映画学科でも学ぶ。子どもたちに照準を合わせた岡本は、平面・立体・半立体を自在に使い分け、木・皮・布・毛糸・紙・粘土など多様な素材をアニメートして、主に教育映画の分野で創造性を発揮した。 7歳の差はあったが、よきライバルであり、互いのよき理解者でもあった。

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