映画『滑走路』(配給:KADOKAWA、 2020年11月20日公開)の反響を受け、このほど原作となった単行本『歌集 滑走路』(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)と文庫版『歌集 滑走路』(角川文庫)の重版が決まった。
「天声人語」で紹介
『歌集 滑走路』は、夭折の歌人・萩原慎一郎(1984~2017)の遺作。32 歳で命を絶った若き歌人の絶唱を収めた短歌集だ。17年12月の発売後、多くの共感を集め、累計8刷3万500部と歌集にしては異例のベストセラーを記録している。20年9月24日にはお笑い芸人・小説家の又吉直樹による解説もあらたに収録した文庫版も発売。また映画『滑走路』の公開で、あらためて新聞やTVなどのメディアでも取り上げられ大きな注目を集めている。
とりわけ、11月23日の朝日新聞「天声人語」欄で紹介されたことで、 Amazonランキングも再び急上昇、文庫本は11位(本の売れ筋ランキング 2020年11月23日時点)を獲得、単行本は9刷目、文庫版は3刷目となる重版を決めた。
映画『滑走路』は、水川あさみ、浅香航大、寄川歌太らが出演。非正規、いじめ、過労、自死、家族など、現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めて生きる姿を鮮烈に描いている。
関連書籍として、映画のストーリーをもとに書き下ろした『小説 滑走路』(KADOKAWA刊)も発売中だ。
『歌集 滑走路』は価格1200円+税。