エレコムは「宣伝じゃない宣伝」でファン獲得【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(13)】

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「拡張された接客」の教えを胸に

   運用を始めた当初と比べ、担当者は「『エレコムの商品を買いました!』という報告ツイートが増えてきている」と手ごたえを語る。ツイッター検索でユーザーの声を探し、引用RTで感謝を伝え、交流手段の一つにしてきた成果と受け止めている。

   時には「使い方がわからず、困っている人」を見つけ、相談に乗ることも。テクニカルな問題はサポートセンターに案内するが、「自分でわかることなら、すぐに答えるようにしています」。実際に、あるユーザーの困り事をリプライで解決したところ、製品購入に繋がった例があった。広報の役割を超え、「営業活動」に一歩踏み込んだ対応を求められる場面も少なくないようだ。

   ただ「ガツガツとした営業・宣伝」に踏み込む考えはない。その背景には、運用開始当初に学んだ、ある教えがある。東急ハンズの公式ツイッター担当者がセミナーで明かした「ツイッター運用は、『拡張された接客』」という考え方だ。

「実際の営業現場を見ても、最初から最後まで、ずーっと仕事の話をしている人はいないですよね。重要な話に入る前に世間話をして共感し合ったり、商談の合間に雑談を挟んで緊張を解したり...。ツイッターも同じだと思うんです」

   PR色が強い投稿ばかりされたら、見る人は疲れてしまう。

「仕事として情報は発信しつつ『宣伝じゃない宣伝』を心がけるようにしています」
企業公式ツイッターアカウント担当者(通称:中の人)をJ-CASTトレンド記者が突撃取材。「業務」として日々ツイッター運用に取り組む担当者たちの魅力を紹介する。
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