全国では10年弱で10倍以上に
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌による性感染症だ。厚生労働省の公式サイトによると、「性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)」などによってうつる。同省の性感染症報告数によると、10年から梅毒患者数は増加傾向だ。19年になって減少に転じたが、10年弱で10倍以上になっている。
10年:621
11年:827
12年:875
13年:1228
14年:1661
15年:2690
16年:4575
17年:5826
18年:7007
19年:6639
19年7月付の「週刊女性PRIME」記事が、急増する梅毒の増加原因に迫っている。性感染症を専門とする獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科医・小堀善友さんのコメントを、こう引用している。
「実は、いまだに原因は明らかになっていません。急増する外国人観光客によるものではないかという説もありますが、エビデンスがないため、そういった話を根拠なく吹聴することは控えるべきでしょう」
専門家をしても原因の究明は難しいようだ。