「負け試合防御率」千賀よりよかった
まずシーズン2位の山本投手だが、負けがついた試合の防御率は2.57だった。
1位・ソフトバンクの千賀滉大投手(防2.16・11勝6敗)は3.46。3位・日本ハムの有原航平投手(防3.46・8勝9敗)は5.46。4位・東北楽天ゴールデンイーグルスの涌井秀章投手(防3.60・11勝4敗)は5.40。5位・埼玉西武ライオンズの高橋光成投手(防3.74・8勝8敗)は7.11だった。
負け投手となった試合で最も好投していたのは、山本投手だ。
同じくチームが最下位だった19年はどうか。山本投手は20試合に先発し、前述の通り防御率はリーグ1位の1.95だった。一方で勝敗数は8勝6敗と、10勝に届かなかった。この年、有原投手や千賀投手、高橋礼投手(ソフトバンク)はいずれも2桁勝利を上げている。
こちらでもシーズン防御率1〜5位の投手について、敗れた試合の防御率を見る。1位の山本投手(防1.95・8勝6敗)は4.38。2位の有原投手(防2.46・15勝8敗)は4.65。3位の千賀投手(防2.79・13勝8敗)は5.90。4位の高橋礼投手(防3.34・12勝6敗)は6.35。そして山本投手と同じオリックスで5位の山岡泰輔投手(防3.71・13勝4敗)は4.68。
またしても負け試合の防御率1位は山本投手。さらに、もう1人のオリックス先発の要・山岡投手も、有原投手に次ぐ防御率だったのだ。
来季、山本投手のピッチングに打線がどこまでこたえるかが、チーム浮沈のカギとなりそうだ。