将棋界の記録を次々と塗り替えているスーパースター、藤井聡太二冠。幼少期までさかのぼり、その強さの秘密に迫った本が出た。『藤井聡太のいる時代』(朝日新聞出版)だ。
「神童」の実像
本人、家族のみならず、周辺棋士にも丹念に取材している。生い立ちから驚異の公式戦29連勝、タイトル獲得までの道のりをさまざまなエピソードを交えながら丁寧に追っている。今の10代の中ではおそらく最高ランクの「神童」、将棋の歴史を変えた少年の実像を知るための決定版だ。
執筆は朝日新聞将棋取材班。どのような環境で生まれ育ち、将棋と出合い、強くなっていったのか。大先輩としのぎを削った二冠獲得の舞台裏なども明かす。
貴重な写真もカラー口絵で多数掲載。全体は以下の構成となっている。
【第一章】 成長編――誕生、将棋との出合い
【第二章】 修業編――史上最年少棋士の誕生
【第三章】 飛躍編――驚異の29連勝の舞台裏
【第四章】 挑戦編――「雲の上」の存在との戦い
【第六章】 鮮烈編――師弟の絆
【第七章】 鍛錬編――しのぎを削る棋士たち
【最終章】 特別編――二冠獲得の熱狂