「腹筋ローラー」で前歯折れる? トレーニングの注意点を聞いた

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   腹筋ローラー(アブローラー)と呼ばれる器具で筋力トレーニングをしたことがあるだろうか。ホイールに付けられたハンドルを握り、床やマットの上で前後に動かすことで腹筋を鍛えることができる。

   しかし高強度なトレーニングであることから、思わぬ事故もあり得るようだ。その注意点について、トレーニングを指導するパーソナルトレーナーに聞いた。

  • 腹筋ローラーの扱いに注意(画像は記事の商品と無関係)
    腹筋ローラーの扱いに注意(画像は記事の商品と無関係)
  • 腹筋ローラーの扱いに注意(画像は記事の商品と無関係)

ひざをつけずに行うと...

   ECサイト「アマゾン」で出品されている腹筋ローラーのレビュー欄には、痛ましい事故が起きたと報告している人がいる。あるレビュワーは膝を床につかずに行っていたところ、床に顔面を強打。「前歯が折れて唇に刺さった」と書いている。ほかにも、「体を前に倒した状態から姿勢を戻すことができず、顔面を強打」「滑って顔面強打し、鼻血が出た」とするレビューもある。

   こうした顔面を打つ事故について、オンラインサロンのオーナーでトレーナーの西川勇麻さんは、「強度が高い運動なのであり得ると思います」と語る。事故が起きる原因には、筋力不足のほかに、トレーニングのフォーム(姿勢)の問題もあるようだ。

   腹筋ローラーでのトレーニングには、膝を床についてローラーを前後させる方法と、膝をつかずに足とローラーだけで体を支えながら前後させる方法がある。西川さんによると、膝をつかずにやる場合、一般人には困難なレベルでトレーニングの強度が高くなるという。「宣伝やモデルの真似をすると事故の可能性は高くなると思います」と注意を喚起した。

   また顔を打つ事故以外にも、腰を反らせてトレーニングをすると痛める場合がある。こうしたけがへの対策として、無理をせずに膝を床について行うこと、肘を少し曲げること、手首と腰は反らさずに丸めておくことが重要だと話した。

   では筋力をつけて正しいフォームを守れば、膝をつかずに鍛えることができるようになるかと聞くと、「そうですね!とても強度が高く良いトレーニングだと思います」。

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