羽生結弦欠場――。「2020 NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」が2020年11月27日に開幕した。ただ、冬季五輪2連覇の羽生選手は出場しない。
ファンには悲しい知らせだが、代わりにあの日本人選手の「帰還」に胸を躍らせている。2010年のバンクーバー五輪銅メダリスト・高橋大輔選手だ。
アイスダンスも地上波で放送
高橋選手は高いスケーティング技術を持ち、ステップの腕前は「世界一」と言われてきた人気選手だ。
2014年のソチ冬季五輪を最後に現役引退するも18年7月に復帰し、フィギュアファンを喜ばせた。20年12月の「全日本選手権」の後に、男子シングルからアイスダンスに転向。村元哉中選手とペアを組んで練習に励み、今回のNHK杯がデビュー戦となる。
日本のファン間ではこれまで、フィギュアスケートの競技スタイルの中で、メインで注目が集まってきたのは男子・女子のシングルだ。NHK杯のアイスダンスは例年、総合テレビではなくBSで放送という扱いだった。
高橋選手が出場する今回のNHK杯は、アイスダンスも地上波で放送される。ツイッターには「大ちゃんがアイスダンスに転向してくれたおかげで、アイスダンスも地上波で見られる」、「アイスダンスが地上波で観られる日が来るとはなあ...」など、感動の声があがっている。
「心の中で羽生さん応援しつつ高橋大輔を」
羽生結弦選手のファンも、高橋選手に期待を寄せる。ツイッターには
「心の中で羽生さん応援しつつ高橋大輔を見るんだ」 「NHK杯始まるけど羽生くんも宇野くんも出てないけあんま見る気起きん、、でも田中デカ出るしアイスダンス高橋大輔出るけ見ようかなぁ」
などの書き込みがあった。
中には「今回は羽生くんも宇野くんも出ないので舐めてたら、急に大ちゃんの参戦が決まって一気に倍率が跳ね上がってしまった。。」と、チケットの人気急騰に言及する投稿も。
なお、複数の報道によると、羽生選手は日本スケート連盟が2020年11月25日に発表した「全日本選手権」にエントリーをした。大会は12月24日から開催される。出場判断は今後、慎重に行う方針というが、もしかしたら今シーズンも演技をする姿が見られるかもしれない。