「推し」のために借金したことはありますか。
アイドルやアニメキャラクター、声優のファンになり、応援する。その活動に熱中するあまり、人から金を借りるはめになった人もいるのだ。J-CASTトレンドは、実際に親から借金をしたジャニーズファンの20代女性を取材し、経験談を聞いた。
「Kis-My-Ft2」にどっぷりはまった女性
埼玉県在住のこの女性は中学生の頃にジャニーズにはまり、アイドルグループ「Kis-My-Ft2」のファンクラブに入会した。中学、高校在学中は関東地方で開催のライブやイベントにのみ参加していたが、大学に入り自由な時間が増えると、次第に関西や九州、北海道など全国各地の会場にも足を運ぶようになった。
飲食店と居酒屋のアルバイトを掛け持ちし、授業の前後にシフトを入れまくった。それでもまかないきれないチケット代、ホテル代、交通費。たびたび親に借りたと振り返る。
「(ツアーの)日程が発表になると、どうしても全部行きたくなっちゃって...。合わせて25~30万円はいっていると思います」
ただ、「1回のツアーで親から借りた分は、ツアーが終わった後にまたバイト頑張って、次のツアーまでにちゃんと返していた」と話した。社会人になってからは、イベント参加のために遠出する機会がぐっと減り、借金することもなくなった。
借金について後悔は「ありません」とキッパリ。
「もちろん申し訳なさはあるけど、それより自分が応援するアイドルを追いかける楽しさのほうが勝っていたし、今思い返しても(ライブに何度も)行ってよかったと思う」
「1万円以下」が最多も「500万円以上」4.4%
東晶貿易(東京都港区)が運営する情報サイト「マネースタジオ」は、「女性によるアイドルやアニメなど『推し』のために借金をした経験の調査」結果を2020年11月20日、公表した。
調査対象は、自分が推すアイドル・キャラクターなどのために借金したことがある全国の女性114人。
女性たちが借金した「推し」のジャンルで、最多は「アイドル」(47.4%)。具体的には「乃木坂46」、「SixTONES」、「嵐」などが挙がった。
借金をした金額は「1万円以下」(24.6%)が最も多く、次いで「1万円~5万円」(21.9%)、「10万円~50万円」(17.5%)。「500万円以上」と答えた人も4.4%いた。中には「ドラえもん」のために500万円以上借金をした女性も。
借りたお金を一体何に使ったのか。調査では、「遠征費、チケット代」「乃木坂の大園桃子さんとの握手」「ホストの指名料」「ドラえもんの部屋にした」など様々な使い道が確認できた。
「推し」のために借金したことを後悔しているか。これには、49.1%が「後悔していない」と答えた。