新型コロナ、第三波と今冬を乗り切るための極意を専門家が指南

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極意その3 マスクと口腔ケアでウイルスが肺に入るのを完全防備

   人間の体には外からウイルスや病原菌が入ってきても、体を守る免疫機能が備わっている。血液中に含まれる白血球やリンパ球が代表的だが、口の中の唾液や腸内細菌にも、ウイルスや病原菌を捉える効果があるのだ。そして、新型コロナを予防するにはこの口の中の免疫機能が最も重要であることがわかってきた。

   コロナウイルスの名前の由来ともなっているウイルス表面の王冠状の突起物は、人間の肺や気道、口の中の粘膜に好んでくっつくことは、新型コロナが世界中に蔓延した頃から指摘されていた。前出の森下教授が解説する。

「新型コロナウイルスは人間の気道粘膜にあるACE2という受容体と結合します。このACE2への結合を防ぐのが新型コロナ治療薬として医療現場で使われている『ナファモスタット(商品名フサン)』という薬です。新型コロナの感染と重症化を防ぐには、気道粘膜へのウイルスの侵入を防ぐことが重要なのです」

   唾液には、ウイルスや病原菌を死滅させたり不活化させるIg A抗体が含まれている。マスクをすり抜けたウイルスが肺や気道に入り込む前に、コロナ治療の特効薬フサンに代わり、口の中の唾液に含まれたIgA抗体でウイルスを捕捉することが新型コロナ感染を防ぐ鍵となるのだ。

   IgA抗体の効果を最大限引き出すためには、まず虫歯や歯周病が進行する前に、感染対策の行き届いた歯科医院や往診対応している歯科医院で早期治療を済ませておこう。マスクに隠れた口を閉じることを意識し、今年の冬は口腔ケアを念入りに。無防備になりがちな就寝中は、眠る前の歯磨き後、サプリメントで歯周病菌や虫歯菌の増殖を防ぐのも効果的だ。

   コロナウイルスとインフルエンザウイルスは湿気にも弱いので、家の中の換気と湿度を50%前後に加湿することで、喉の保湿と一石二鳥の効果が期待できる。

   しかし、上記のような水際対策を徹底しても、敵は目に見えない微小ウイルス。感染対策をしていてもコロナウイルスやインフルエンザ体内に入り込んでしまった時に、最後に機能するのが腸内細菌とリンパ球だ。腸には体内の70%のリンパ球が集まっており、腸内細菌とリンパ球が外部から侵入したウイルスや病原菌の増殖を抑えている。

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