人気の河鍋暁斎、その実力がわかるユニークな展覧会 「下絵」ばかりですみません!

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「GIGA・MANGA」展にも登場

   暁斎作品を多数所蔵する河鍋暁斎記念美術館(埼玉県蕨市)によると、暁斎は、現在の茨城県古河市に藩士・河鍋記右衛門の次男として生まれ、亡くなるまで、江戸・東京で活躍した。浮世絵、狩野派双方の素地を持つ「絵師」で、注文とあれば来るもの拒まず、残酷画や風刺画など、あらゆるジャンルを描き尽した。伝統的な土佐・住吉派、円山四条派、琳派、文人画、中国画、西洋人体図など、学べるもの全てから学んでいたという。

   暁斎については、11月25日から始まった「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」展(東京都墨田区・すみだ北斎美術館、21年1月24日まで)でも、北斎、国芳らとともに漫画のルーツとしても大きく取り上げられ、ことわざを戯画化したシリーズ|河鍋暁斎「狂斎百図」が展示されている。

   美術史家・山下裕二さんの『日本美術の底力――「縄文×弥生」で解き明かす 』(NHK出版新書)によると、2000年に京都国立博物館で開催された特別展「没後200年 若冲」をきっかけに若冲人気が定着。新たに曾我蕭白、長沢芦雪、鈴木其一、河鍋暁斎など、それまで一般にはあまり知られていなかった絵師たちも注目されるようになり、単独展もさかんに開かれるようになったという。

   「河鍋暁斎の底力」展は21年2月7日まで。入館チケットはローソンチケット(Lコード34337)で販売。詳細は公式サイトで。

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