日本シリーズで巨人「2年連続全敗」が現実味 近年目立つ「強いパ・リーグ」の裏側

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24年間で19回シリーズ出場、日本一は15回

   2002年終了時点でセ・リーグ32勝・パ・リーグ21勝と、優勝11回分もの開きがあったのは、巨人の力が大きい。1950年から79年までの30年間でセ・リーグは19回の優勝を数えるが、このうち巨人が15回も占めているのだ。

   「V9」と呼ばれる9年連続優勝を含め、巨人は50年から73年までの24年の間に19回シリーズに出場し、15度優勝した。パ・リーグからすれば、セ・リーグというよりは巨人を相手にしているような状態だったといえる。

   しかしその後、巨人は1974年から2019年までの46年間で7回しか日本一になっていない。このように、パ・リーグは急激に強くなったわけではなく、圧倒的な存在だった巨人が目立たなくなってきたことで相対的に浮上してきたのではないか。前述の記者に聞くと、「その理論は成り立つと思います」と肯定した。

   V9を達成し、半ばセ・リーグ優勝の象徴だった巨人軍。両リーグの優勝回数が並んだ現在、ソフトバンクを相手に2年連続の4連敗が目前に迫る。

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