日本シリーズで巨人「2年連続全敗」が現実味 近年目立つ「強いパ・リーグ」の裏側

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   プロ野球・日本シリーズは、パ・リーグ王者の福岡ソフトバンクホークスがセ・リーグ覇者の読売ジャイアンツ(巨人)に3連勝。早くも日本一に王手をかけた。このままでは、2年連続でソフトバンクが巨人を「4タテ」しそうだ。

   日本シリーズは2013年から19年まで、パ・リーグ球団の優勝が続いている。また、05年に開始したセ・パ交流戦(20年は新型コロナウイルスの影響で未実施)でも、09年を除いて毎年パ球団の勝ち星の方が多い。パ・リーグは近年、強くなったように見えるが......

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2002年まではセの日本一が圧倒的に多かった

   1950年に始まった日本シリーズ。優勝回数を見ると、2002年終了時まではセ・リーグ32勝、パ・リーグ21勝だった。ところがこの後パ・リーグの連続優勝が目を引くようになり、03年からはセ・リーグ3勝に対しパ・リーグは14勝だ。

   いつ頃からパがセを圧倒するようになったのか。元スポーツ紙記者は「いつからかは明確には分かりませんが、昔から『人気のセ、実力のパ』という言葉は存在しました。近年ではそれが顕著になっています」と話す。さらに、こう指摘した。

「評論家の間でよく言われているのは、パ・リーグで導入されているDH(指名打者)制による差です。9人の野手を相手にしなければならないので、投手には気を抜けるイニングが無く、質が上がってくる」

   1975年にパ・リーグに導入されたDH制では、投手の代わりに打席に立つ打者を指名できる。セ・リーグと違い、パ・リーグの投手は、一般的に投手に比べて打撃を得意とする野手を相手にし続けなければならない。

   ただ、パ・リーグの日本シリーズ優勝は2003年からセを圧倒するようになった印象を受ける。DH制と「人気のセ、実力のパ」が理由なら、日本シリーズではもっと前からパの独壇場になっていてもよさそうなものだ。1980年から2002年にかけてはセ・リーグ13勝・パ・リーグ10勝と、実力に明確な優劣があったわけではない。

   そこに、ある球団の存在が見えてきた。

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