飲食業の支援策「Go Toイートキャンペーン」。利用者が「オンライン飲食予約」で付与されたポイントのうち、9割が未使用であると、加藤勝信官房長官が2020年11月16日に話した。
新型コロナウイルスの感染が急激に拡大する状況で、外食による感染を懸念して、ポイントが使えない利用者も存在する。一方、ポイントには使用期限があり、使わなければムダになってしまう恐れも。
利用期限が12月末、失効に不安
ポイントの期限は、全15の予約サイトによって異なる。例えば、「ぐるなび」や「Yahoo!ロコ」では付与から60日までだが、「食べログ」「EPARK」「一休.com」などの10サイトは21年3月31日が期限だ。
10月末からオンライン飲食予約を利用し始め、約6000円分のポイントが溜まったという「K男爵」さんは、まだポイントを使ったことがない。J-CASTトレンドの取材に、予定していた飲み会でポイント使って終わりかと思っていたが、「コロナの勢いを見て(会を)中止しました」と明かした。利用期限は1月末という。
約1万1000ポイントを持つ「視力」さんも未使用で、期限は12月末だ。感染対策で外出を控えたい気持ちもあるが、ポイントの失効に不安を感じている。「失効延長などされるのであれば、(感染状況が)落ち着くまでは(使用を)控えたい」とした。
約6000ポイント分溜まったという医療従事者の女性も、現状の感染リスクを考慮してポイントを利用できないでいる。「ポイント期限が延長されない場合は、個室のあるお店や、少人数しか入れないお店の利用も検討しなくてはいけないかと思っていますが、このままの状況だとポイントを利用せず無駄にして終わる可能性もあります」とした。