「100日後に死ぬワニ」が、中国・上海でポップアップショップを開催する。
ツイッター上に「お知らせ」が記されたチラシが出回り、一部で「100ワニ海外進出か」と話題にあがった。J-CASTトレンドが取材したところ、事実だと分かった。中国では「100ワニ人気沸騰中」なのだろうか――。
カフェでは限定「輸入グッズ」発売か
インターネット上で出回っているチラシには、
「簡体中国語版出版およびコラボカフェの開催のお知らせ」(編集部訳)
と書かれている。期間は、20年11月21日から12月31日だ。
J-CASTトレンドは、チラシに開催場所として記載されている上海市内のカフェに連絡、事実確認したところ、確かに開催すると回答があった。チラシによると、カフェでは限定の同作品の「輸入グッズ」が販売されるとのことで、キーホルダーやボールペンの画像が掲載されている。
東京駅では20年7月末から8月上旬、「100日後に死ぬワニ」ポップアップショップが営業していた。記者はその様子を取材し、キーホルダーボールペンの販売を確認している。ただチラシの画像の商品とは別のようだ。中国のファン向けにオリジナルが作られるのかもしれない。
今回のポップアップは、中国語版「100日後に死ぬワニ」の出版記念に開催する。出版される本の翻訳は、北京大学の客員教授で在日中国人作家・毛丹青氏が担当した。中国版ツイッター「ウェイボー」では、100万人以上のフォロワーを抱える人物だ。
中国語で検索しても情報が全然ない
中国での「100日後に死ぬワニ」人気は、どれほどだろう。
在京の20代の中国人女性に聞くと、「正直、いまいち...あまり知られていないと思います」とポツリ。
ウェイボーで、出版される中国語版「100日後に死ぬワニ」のタイトルを検索しても、1ページしか結果が表示されない。女性は、「予想外の少なさ」だと話した。
ただし、作品を知っている人の間では好評だ。本の出版前から、ウェイボーでは翻訳をつけたものが出回っていたという。コメントやリツイートの数は少ないが、読んだ人からは「とても悲しい」、「泣いた」などの反響が見られた。
なお、今回開催されるポップアップショップについては、ウェイボーと検索エンジンで、中国語で情報を探しても、目ぼしいものは何も出てこなかったと女性は話した。