「最後は自分で責任を取るという覚悟」か
来季の指揮官は、石井一久氏。今季までGM(ゼネラルマネジャー)を務めていた。監督兼任となり、これも異例だ。前出の記者は、「最後は自分で責任を取るという覚悟なんじゃないか」と話す。
「基本的に日本のGMと、米大リーグ(MLB)のGMの考え方は違います。GMが全ての人事権を握るのが米国式。石井さんもMLBに行っていたから、そうした認識でチームの人事を全て決めていたのですが、それで結果が出なかったから『最後は自分でやるしかない』と」
平石氏は、前年に6位だった楽天を19年に3位まで押し上げたものの解任。後任の三木氏は4位に終わり、石井GMがその責任を取る覚悟なのではないかとした。
今季パ・リーグを制し日本シリーズに臨む福岡ソフトバンクホークスは、前身の福岡ダイエーホークスを継承した2005年以降、王貞治氏、秋山幸二氏、工藤公康・現監督と、監督の交代は2回しかなく、いずれも長期政権が続いている。楽天とはあまりにも対照的だ。
なぜ、こうも違うのか。「もちろん成績が伴っているのもあるし、恐らく(オーナーの)孫正義氏による長期的な経営方針の意向が強いのだと思います」(前出の記者)。