自己矛盾のない「自分たちらしい発信を」
重枝氏は炎上を避けるうえで、「様々な意見があることには敏感でありつつ、しかし『万人に配慮することはもはや不可能な時代になってしまった』ということは受け入れて自らのポジションを明確化し、自分たちらしい発信を行うことが重要」と説明している。
「毛皮製品がメインのアパレルブランドが、動物愛護主義者の批判を受けて謝るなら、自らの顧客を裏切ることになる」(重枝氏)
自社が誰に向けて商品やサービスを提供しているかを踏まえた対応が求められるということだろう。一方で、「自然環境の保護を訴えるアウトドアブランドが『キャンプで暖かいから』と言って、希少動物の毛皮をツイートするなら自己矛盾になる」。顧客と価値観が相違しない投稿を心がける必要がある。