築330年の蔵を改修した奈良の古民家ホテル 「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」に泊まってみた

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御神体は三輪山

   朝、フロント近くで集合すれば、朝参りのアクティビティーに参加できる。訪れたのは村屋神社。3本の稲穂を携えて地上に舞い降りたと伝わる三穂津姫を祭っている。私たちが参拝した少し後に地元の方であろうか、女性がひとり参拝に現れた。木村当主に県の天然記念物に指定されている原生林や近くを流れる大和川、御神体の三輪山はあの山、などと案内してもらった。昔はこの辺に港があったなど歴史を紐解く話を聞きながら、宿の周りを1時間かけて散歩した。

   宿に戻ると朝食の時間。レストランのある母屋で頂く。テーブルに所狭しと並べられたおかずの数々。

   ご飯もしくはお粥をチョイスできるが、お粥に醤油餡をかけることができるとのことで、お粥をチョイス。とろーりとした餡状の醤油をお粥と一緒に楽しんだ。どのおかずも塩分控えめで提供されているので、生醤油をかけたりして頂いた。醤油は2022年に少量を販売するところまでこぎつけたが、今、味わえるのは宿泊者のみ。

   田原本からタクシーの送迎付き、また、夕食は来春までは近くの洋食店へタクシーの送迎付きで提供されているので、車がなくても困らない。ちなみに夕食は地元の客で賑わう洋食 Katsuiでシェフおすすめコースを堪能できる。柔らかくてジューシーな和牛のフィレステーキがメインのフルコースに舌鼓。

   翌日は宿で自転車を借りて大神神社へ参拝しに行ったりサイクリングを楽しむこともできる。チェックアウト後のアクティビティーまで用意してくれるのは嬉しい。

   昔の大和の生活を味わうことができる宿は外国のお客様に喜んでもらうこと請け合いだが、私たち日本人の心のふるさと探訪にもぴったりの宿だった。

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