東京では久しぶりの大規模なエジプト展が2020年11月21日から、東京・両国の江戸東京博物館で始まる。「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」だ。ドイツにある世界的な博物館、ベルリン国立博物館群のエジプト・コレクションの名品を紹介する。
長さ4メートルを超える「死者の書」
ベルリン博物館群は、英国の大英博物館、フランスのルーブル博物館に匹敵する伝統とコレクションを持つ巨大博物館として知られている。ベルリン市内のシュプレー川中州に複数の博物館があり、それらをまとめて「ベルリン国立博物館群」と総称されている。
エジプト博物館はその中の一つで、アマルナ時代の優品を筆頭に数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のエジプト・コレクションを誇る。
今回は「天地創造の神話」をテーマに、膨大なコレクションから約130点の名品を展示する。「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章構成。知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら貴重な出土品とともに解き明かす。長さ4メートルを超える「タレメチュエンバステトの死者の書」や装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上は日本初公開だ。
会期は2021年4月4日まで。観覧料は一般 1800円。アクセスはJR総武線両国駅西口より徒歩3分、都営地下鉄大江戸線両国(江戸東京博物館前)駅徒歩1分。