ゲーム機「プレイステーション5(以下、PS5)」発売日が明日に迫った。前日2020年11月11日、ツイッターは発売を待ち望む明るい声であふれかえっている・・・かと思いきや、「転売」行為を非難する意見が目立つ。
フリマアプリ「メルカリ」や「ラクマ」、インターネットオークション「ヤフオク!」などを見ると、PS5を高額で出品しているユーザーが複数いる。中には公式の希望小売価格の4倍、5倍の値段に釣り上げられているものまである。
抽選で2台当選したので「出品」
PS5の希望小売価格は、デジタル・エディションが3万9980円(税抜、以下同)、ディスクドライブを備えたモデルは4万9980円。
だが記者が11月11日13時半過ぎに「メルカリ」でPS5の出品状況を見ると、明らかに希望小売価格より高額な物が、ちらほらと「SOLD OUT」になっていた。抽選で2台当選し、キャンセルできなかったので出品していると説明している人もいる。
10万を切っている出品物はほぼなく、大体の価格設定が11~13万程度。中にはディスクドライブ搭載版が税込、送料込29万8000円で出品され、売り切れている例もあった。なんと希望小売価格の5倍以上。コメント欄には「転売」だと指摘し、通報するユーザーの声が殺到していた。
デジタル・エディションだと約9万で出品されている物があるが、だとしても希望小売価格の倍だ。
1円でオークションスタート、入札価格がみるみるうちに
「ヤフオク!」ではPS5を「1円」からオークションにかける例もある。記者が14時前に見つけた時は510円だったが、更新ボタンを押す度に入札されていき、価格があっという間に上昇。たった5分ほどで1万円を超えた。15時に改めて確認すると、6万3000円の値がついていた。
こうした転売行為の横行を受け、ツイッターには「本当にゲームしたい人に届いて欲しい」という切実な願いや、高額出品物を買わないようにという呼びかけが見られる。「PS5転売まみれらしいし抽選も当たらんしもう欲しく無くなっちゃった」と購買意欲が薄れてしまっている人までいるようだ。