パティシエ世界大会で「世界一のチョコレートケーキ」を受賞したケーキ「シャビーナ」。現在、東京・表参道の高級パティスリー「ブボ・バルセロナ 表参道店」でお目にかかれる。
2020年10月19日にリニューアルオープンした同店では、チョコレートやクッキー食べ放題、ドリンク飲み放題の75分制スイーツビュッフェ「ブボフェア」を開催している。記者は、世界一のチョコレートケーキを堪能した。
風味が複雑に入り混じって層を成す
「シャビーナ」はチョコレートマカロンが上部にトッピングされた、ツヤ感のあるチョコレートムースだ。特徴は、シナモンやクローブといった「スパイス」を使用したスポンジ生地。「チョコ×スパイス」とは、どんな味か想像がつかない。甘さとの相性はよいのだろうか。
5種類のケーキの中から「シャビーナ」を選んで注文すると、さまざまな種類のチョコレートやクッキーと共に、プレートに乗って運ばれてきた。まず、「シャビーナ」のムース部分にフォークを差し込んで、ひと口。チョコレートの滑らかな舌触りと、甘さを最初に感じた。だが、今までに口にしたことのない不思議な味わいだ。
決して前面に出しゃばってこないが、次第に口の中でスパイスが鼻先に広がり、存在感を増してくる。風味が複雑に入り混じって層を成しており、まさに大人の甘味。「王道」のチョコレートケーキとは違うが、甘すぎるスイーツが苦手な人でも、最後まで飽きずに食べられそうだ。生粋のチョコ好きや、オーソドックスなチョコレートケーキを求める人は「シャビーナ」ではなく、「ブボチョコデラックス」をセレクトするとよい。
これらのケーキはビュッフェを利用しなくても、単品でも注文できる。