携帯電話会社の「キャリアメール」、今も使っていますか?
総務省は、2020年10月27日に携帯電話料金引き下げに向けた行動計画を発表した。このプランには、携帯会社から付与されたメールアドレスを乗り換え後も使えるようにする「キャリアメールの持ち運び」も含まれている。だが無料通話アプリをはじめ連絡手段が多様化した今日、そのありがたみを感じている人はどれほどいるだろうか。
LINEで十分、祖母と連絡するときだけ使用
J-CASTトレンドは、20代から60代の男女20人にキャリアメールの使用状況を尋ねた。
キャリアメールをメインに使っていると答えたのは、20人中60代の女性ひとりだけだった。残り19人は、「全く使っていない」(11人)か「使い分けている」(8人)だ。
全く使っていないと答えた人の理由は、次の通り。「就職するときに格安SIMに変えたので、そもそも使えなくなった」、「プリクラで画像を送る際にキャリアメールを使う必要があったけど、その機会もなくなった」、「LINEとg-mailで十分足りている」。
使い分けている、と答えた8人も、キャリアメールは現在ほとんど使用していない。
「10年近く前に登録したメルマガとかが届くくらい」 「祖母と連絡を取る時にだけ使っています」 「家族との連絡で使うときもある」
キャリアメールの使用をやめるきっかけは、「LINE」の登場が大きかったようだ。「ちょうどLINEやツイッターが普及してきた頃」、「スマホに変えてLINEが使えるようになってからかな・・」などと答えた人が複数いた。
「ほかに何があるかわからないから」今も利用
キャリアメールは、18人が「必要性を感じない」とした。
「PCで見られないので不便だと思う」 「会員登録とかでメールが必要な時はあるけどYahoo!メールとかGoogleメールとかで補える」
など、なくても不便でないとの理由が多く挙がった。中国出身の20代女性からは「外国人の立場で言うと、なぜキャリアメールにこだわるのかわかりません。gmailやyahooなどと何が違うのかイマイチ分からなくて、むしろフリーメールの方が便利ではないかと思います」との意見も。
一方で、キャリアメールが必要だと答えたのは「親がガラケー持ちで、スマホやPCをしっかり使えないので、あった方がいい」とした20代男性と、普段からキャリアメールをメインで使用する60代女性だ。「キャリアメール以外に何があるのかよく分かりません。連絡手段として必要性を感じます」と話した。