健康食品や化粧品の通信販売を手掛けるティーライフ(静岡県島田市)は、スマートフォンアプリでオーダーメイドする医療用ウィッグサービス「natuwig MEDIC(ナチュウィッグメディック)」の提供を2020年10月19日に開始した。
同日、東京都内で記者発表会が行われ、同社の代表取締役社長・西上節也氏、モデルの三戸なつめさんらが登壇。三戸さんはトレードマークのぱっつん前髪を封印し、新鮮な黒髪のウィッグ姿でいつもより長めの前髪を披露した。
指1本で簡単に医療用ウィッグをオーダー
natuwig MEDICは、抗がん剤治療などで脱毛に悩む女性を対象にしたサービスだ。使い方は簡単だ。アプリ「ナチュフィット」上で「ショート」、「ミディアム」、「セミロング」の3種のヘアスタイルから好みのものを選択。そこから自分の顔写真に合わせて、長さや髪のボリュームをスマホの画面上で、指1本で調節する。理想のスタイルが完成したら、そのまま注文できる。ウィッグの価格は4万9800円(税込)で、オーダーから約20日で手元に届く。
サービスについて説明した商品企画販売部長・湯川和俊氏によると、医療用ウィッグの購入者の多くは通販サイトを利用している。一方で、パンフレットから選んだ既製品は、実際に届いて着用してみるとイメージと違うこともあり、返品する人も多いそうだ。「アプリを使えば手軽に自分の好みにアレンジしてオーダーできる」と利便性をアピールし、医療用ウィッグ利用者のストレス軽減の助けになれたら、と話した。
イベントでは、短いぱっつん前髪が特徴のモデル・三戸なつめさんが、実際にアプリでオーダーした黒髪のウィッグを着用して登場した。普段の可愛らしい印象とは異なり大人っぽい雰囲気で、「三戸なつめに見えないですよね」と照れ笑いを浮かべた。
「めちゃくちゃ軽いです。締め付けもほぼない」
三戸さんは普段撮影などでウィッグを着用することもあるというが、「重くてしんどい」と本音をぽろり。しかし、司会者からnatuwig MEDICでオーダーした医療用ウィッグ着用の感想を聞かれると、
「めちゃくちゃ軽いです。締め付けもほぼないですね」
と驚いた様子だ。包帯生地を使用したインナーキャップが「優しく包んでくれている感じがします」と続けた。
さらに、普通のシャンプーで洗えて、ドライヤーで乾かす必要もないと告げられると「それは嬉しい!」と声を弾ませた。
三戸さんは最後に「髪は女性にとって大事なものです。(同サービスで)闘病中の女性の悩みやストレスが改善されて前向きになれたらと思います」と話した。
この発表会では、病気でウィッグを必要とする女性20人を対象に「natuwig MEDIC」を無料でプレゼントする「がんばる女性応援キャンペーン」の実施も明らかにされた。