カラオケ「曲探しの分厚い本」は絶滅か 今どきの子は知らない...業界大手に聞く

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   「令和の中学生、カラオケで使っていた目次本を知らない」。ツイッターにこう投稿した人が、かつてカラオケでは機械ではなく本で曲名を探していたと話したところ、それを聞いた中学生からまったく信じてもらえなかったという。

   ツイッターでは「あったあった。あの分厚い本で探してた」「そうか、今時の子供たちは知らんのか」との声。一方で、「え?もうカラオケに本ってないんですか?」との驚きも。カラオケの目次本について、業務用通信カラオケ機器メーカーの大手2社に取材した。

  • カラオケでの楽曲検索は本で行っていた時代もあった。
    カラオケでの楽曲検索は本で行っていた時代もあった。
  • カラオケでの楽曲検索は本で行っていた時代もあった。

環境への配慮から2000年代前半に機械へ移行

   業務用通信カラオケシリーズ「DAM」を展開する第一興商(東京都品川区)。取材に応じた担当者は、カラオケで曲名を選ぶ際の主流が目次本から機械へ、2002年ごろから移行が始まったと話した。

「目次本発行部数のピーク時は、年間で約7800トンの紙を使用していました。第一興商では環境に配慮するため、業界初となる目次本とリモコンを一体化した電子目次本『デンモク』を開発しました」

   「デンモク」登場後しばらくは紙の目次本を取り扱っていたが、同社では「2020年3月をもって終了」したと答えた。

   業務用通信カラオケシリーズ「JOYSOUND」を展開するエクシング(名古屋市)に取材すると、広報の島村舞さんは、2004年に選曲用端末「キョクNAVI」を開発・導入したと説明。ごく最近までは「キョクNAVI」と目次本を併用していたものの、第一興商と同様に2020年3月に目次本は終了したという。

「2002年ごろから、業務用通信カラオケ機器自体がどんどん進化していき、配信曲数も増加していきました。そうした中、市場からの要望があったほか、環境への配慮という観点から紙の削減をするためにも、楽曲検索のための機械の導入を行いました」
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