むずかしい「絶妙」
2007年創刊のMarisol(マリソル)は集英社のファッション誌で、主な読者層は30代後半から40代の働く女性。松本さんの短文に続く特集記事では、「マスク時代の目ヂカラを確実に上げるメイクとケア法」が写真入りで紹介されている。
そしてこの種の実用誌の常で、アイシャドーやアイライナー、マスカラ、ビューラー、アイブロウパウダーといった「道具類」多数が価格入りで紹介されている。
近くのコンビニくらいならノーメイクという女性が増えたらしいが、マスクが変えたのは女性だけ、化粧だけではない。この前ツイッターにも書いたのだが、マスクは自己主張としてのヒゲも無力化した。ヒゲ歴30年としては、楽といえば楽だが、寂しい。
さて、目に自分を語らせるにはどうするかというテーマ。化粧には縁のない当方、目元の表情といえば(1)大きく見開く(2)強く閉じる(3)片目をつむる(4)激しく瞬きする(5)目玉を動かす...くらいしか思い浮かばない。どれも目ヂカラというより力が入りすぎで、過剰反応の部類かもしれない。
なにごとも「絶妙」で止めるのは難しい。
冨永 格