「家に居たはずなのに、荷物の不在票が入っていた」。こんな不満が2020年9月30日、女性向けウェブ掲示板「ガールズちゃんねる」に書き込まれた。投稿主は「割とある」が、「家が狭いのでチャイムが聞こえなかったとかはありえない」と断言している。
トピックには「あるある」という声が殺到。「チャイムも押さずに不在票を入れられた」との報告もあった。宅配業者にとって再配達は二度手間になるはずだが、なぜなのか。ヤマト運輸と佐川急便の二社に取材した。
佐川急便「業務怠慢で不在票投函は考えられません」
佐川急便広報担当者は、J-CASTトレンドのメール取材に「不在票の投函は再配達となりますので、業務怠慢で不在票を投函することは考えられません」と答えた。もし、受取人が在宅していたにもかかわらず不在票が入っていたとすれば、
「チャイムを鳴らす、また、ノックをするなどの行為をしたが、何かの理由で荷受人様に気づいていただけず、結果として、不在と判断、不在票を投函してしまったと考えられます」
という。あくまでも不在票を投函するのは、配達員がチャイムやノックといった確認作業を行ったうえで「不在」と判断した場合というわけだ。
ヤマト「受取人には当然、荷物をお届けしたい」
ヤマト運輸は電話取材に、不在票を入れるのは「インターホンを押したうえで反応がなかった場合」だと説明した。記者は広報担当者に、先述した「ガールズちゃんねる」の書き込みを例に挙げ、「在宅していても荷物が受け取れず、不在票が入る」と不満を感じている人がいると伝えると、「荷物を届けるために配送先へうかがっているわけですので、受取人には当然、荷物をお届けしたい」と話した。配送側も、不在票投函は避けたいようだ。
なおヤマト運輸の場合、自分の好きなタイミング・場所で荷物を受け取れる「クロネコメンバーズ」に登録しておくと、荷物が届く前や不在時に通知が来る。
「ガールズちゃんねる」には「配達の二度手間にならないように、在宅してトイレとかもソワソワしながら済ませてる」との声も寄せられている。チャイムやインターホンが故障しておらず、家の中で呼び鈴が聞こえる場所にいるにもかかわらず、不在票が投函されることがあれば各配送業者の問い合わせ窓口に相談するのが望ましい。