回転ずしチェーンのはま寿司は2018年、全店でソフトバンクの人型ロボット「pepper(ペッパー)」を導入し、主に来店客の受付業務に活用していた。ところが最近、インターネットの動画サイトほか複数で、「ペッパー」が店頭から姿を消しているとの「報告」があった。
J-CASTトレンドは運営会社のゼンショーホールディングス(東京都港区)に事情を聞いた。
店舗運営における「実験の一環」
まとめサイトの投稿を見ると、タッチパネル式の機器の写真があった。「ユーチューブ」にも同じ機器を映した動画があり、画面には「はま寿司」の文字も見える。来店客が人数や席タイプを選択すると席の番号が印字された受付用紙が排出されるという仕組みだ。ペッパーの代わりに導入されたのか。
J-CASTトレンドでは2018年11月2日付記事で、ゼンショーホールディングスの広報担当者に取材し、ペッパーの「働きぶり」を紹介していた。主に「受付・案内」業務を担当。「ペッパーが来客対応することで、レジの会計などの別の業務にスタッフが集中でき、接客のクオリティーが上がる。同じ職場のスタッフからも『助かっている』と好評」とある。またペッパーの契約は2018年10月以降も「更新」したとも書かれていた。
あれから2年、ペッパーに何が――。今回、取材に応じたゼンショーホールディングスの広報担当者は、「たしかに実際にペッパーがいない店舗もある」と、ネット上での指摘は事実だと認めた。一部店舗でのペッパー導入取りやめについては、店舗運営における「実験の一環」であるとし、それ以上の情報は開示できないとのことだ。