「カラオケ館が意味わからんことしてる」「神かよ」
B&V(東京都練馬区)が運営するカラオケ店「カラオケ館」のキャンペーンがツイッター上で話題だ。なんと、カラオケの室料が「100%オフ」だという。実質無料のこのキャンペーンについて、同社に取材した。
何時間でも何人でも
室料100%オフは、「コロナに負けるなキャンペーン!!」として、2020年9月16日から全店舗で実施している。担当者によると、首都圏では20年9月30日まで、郊外店舗は10月15日まで行う予定だ。1人につきドリンクとフードの注文が1品ずつ必要だが、
「何時間でも何人でも室料100%オフです」。
カラオケ館では、検温の実施、ルーム内のあらゆるグッズの除菌や、室内の定員を半分以下にするなど、新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策を万全に行っている。キャンペーンをスタートした理由は、コロナ禍でのカラオケ利用に不安を感じる人が多い中、誰でも安心して楽しい時間を過ごせることを訴求するためだという。
カラオケ利用者の多くは、食事を済ませて来店するケースが多い。室料ゼロ円で、ワンドリンク、ワンフード制にしたのは、他人と密にならないよう配慮した同店の個室でカラオケを楽しみつつ食事をしてもらえば、すべて一か所で済ませられるし移動の際の感染リスクも減らせる。
「また来よう」と思ってもらえたら
何時間滞在しても部屋代は無料だ。店側の採算性が気になる。担当者に聞くと、
「正直、調理スタッフの人件費なども計算するとギリギリのキャンペーンです」
ただ、「世間のカラオケに対する感染リスクはいまだに払拭されておりません。払拭するためには実際に来店して頂くことが一番です。1人でも多くのお客様が来店して頂くきっかけになれば良いと考えております」と続けた。
ツイッター上で話題になっていることもあり、「おかげさまでこの4連休は多くのお客様に御来店頂きました」。利用者からは、「本当にドリンク代とフード代以外はかからないのか」と驚きの声が多く聞かれたという。
この機会に「来て良かった」、「また来よう」と思ってもらえたらうれしいと担当者。「少しずつ店にも賑わいが戻り、スタッフにも活気が出て実施して正解だと感じております」と述べた。