土日に敬老の日、秋分の日と、2020年9月19日から4連休だ。新型コロナウイルスの感染が落ち着かない中、今回の連休で旅行を考えている人はどれくらいいるのだろうか。
J-CASTトレンドは、日本旅行(東京都中央区)に取材。4連休の予約状況を聞くと、国内旅行の現状が垣間見えた。
全国的に10%ほど予約が回復
「7月(23日~26日)の連休と比較すると、9月の連休では全国的に10%ほど予約が回復していると思います」
日本旅行の広報担当はこのように話した。
東京都ではまだ「GoToトラベルキャンペーン」に加わっていないこともあり、予約数は少ないという。「都民の旅行は、この4連休はほぼ関係ないと思います」。ただ、予約が全くないわけでない。旅行する人は電車などの公共交通機関の代わりに、自家用車での移動が多く「東京を中心に同心円を描いて、箱根、熱海、草津などの温泉保養地が比較的人気エリアとなっています」と説明した。
関西地域では東京と比べて予約数が多いとの話だ。神戸の有馬温泉をはじめ、城崎温泉、南紀白浜、北陸が人気。GoToトラベルキャンペーンを利用し、ハイランクで豪華な旅館から予約が埋まっている状況だと話した。この傾向は今年8月以降、全国の政令都市部で顕著に表れているという。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していた今春と現在の予約状況を比較すると、
「4月、5月は昨年の同月と比べて予約が95%減でした。徐々に、ゆるやかに予約数は上がってきてはいます」
調査では「旅行する」12%、「しない」63.5%に
今年7月~9月では、95%減から20~30%程度回復したものの、それでもなお前年比では7割減のまま。「東京がGoToに加わることで予約数がV字回復するかはわかりませんが、現状よりも回復してくれることを若干期待しています」と話した。
カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル(東京都品川区)が全国の男女1700人を対象に実施した、20年9月の4連休の旅行に関する調査。これでは、12%が「旅行する」と答えている。
調査は20年9月2日~9日にかけてインターネット上で行った。この時点で「旅行しない」としたのは全体の63.5%で、24.5%は未定との回答だった。「旅行する」と答えた人に行先を聞くと、55.2%が居住地の都道府県外で、40.8%が居住地と同じ都道府県内だった。
交通手段については「自家用車」(51.3%)が最も多く、「電車」(24.6%)、「飛行機」(12.3%)と続いた。