拾ったドングリを苗木と交換「どんぐり銀行」 「環境のために」善意の申し出続々

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個人に加え企業や教育機関からも届けられる

   1年に1回、ドングリ100個につき「払い戻し」として1本の苗木を受け取れるが、選択する人は少ないと近藤さんは話す。「都会には植える場所がないこともあり、集めたドングリを何かに役立ててほしい、と寄せてくれる方が多いですね」。通帳を作り、ドングリを貯めるという行為自体を楽しむ人や、「環境のためになるなら」と善意で送る人が大半だとした。

   集まったドングリは全て大川村に届けられる。そこで苗木に育て、受け取らなかった人の分は「代理植樹」として大川村の「植樹祭」で植えるなどしている。ドングリは他にも、大川村の学校で工作に使ってもらうために提供したり、傷んでいるものは動物のエサにしたりと活用している。10年ほど前にはドングリが100万個集まった年もあったそうだ。

   「どんぐり銀行」の通帳登録者は、現在は全国で約3~4万人で、子どもの名前での登録も多い。最近では社会貢献活動の一環として社名で登録し、ドングリを送る企業も多いそうだ。さらには、養護学校や学童からも届くと話した。

   ドングリは通年受け付けているが、毎年10月~11月頃が一番多く集まる。近藤さんは、「ツイッターでどんぐり銀行を知った方からお問い合わせもありました。この取り組みを通して、ぜひ山を守ることの大切さだけでなく、大川村についても知ってもらえたら嬉しいです」と明かした。

   (2020年9月18日15時追記)内容を一部修正しました。

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