交差点に何かいる、と思ったらアマビエだった──。2020年9月8日、ツイッターにこんな目撃情報が写真と共に投稿された。見ると、交差点近くのガードレールに、疫病退散にご利益があるとされる妖怪「アマビエ」のカラフルな人形が飾られている。
街中に突如現れたアマビエの「正体」を探ろうと、J-CASTトレンドは人形が飾られている東京・江東区の深川資料館通り商店街を取材した。
「通行人の人々にも楽しんでもらえるように」
同商店街理事長の分部登志弘さんは、アマビエ人形は、商店街が1998年から毎年開催している「かかしコンクール」の作品の1つだと明かした。今年が23回目で、毎年商店街の内外から集まったおよそ150体の手作りのかかしをずらりと通りに並べる。
地元資料館などから約20人、商店街から数人が審査員団を結成、それぞれ10点方式でかかしを採点する。全作品に点数を付けたら結果を集計し、最優秀作品には「江東区町賞」が贈られる。そのほかにも約20個の賞が設けられているほか、入賞できなかった作品全てにも「リベンジ賞」が授与される。
コンクールを始めた理由として分部さんは、
「深川資料館通り商店街はおよそ800メートルにわたる長い商店街ですが、店舗数は120店舗ほどと少なく、地元の人間でも端から端まで歩くことはほとんどありません。そこで、少しでも通りを歩く人を増やし、また通行人の人々にも楽しんでもらえるように開催しています」
と語った。